とある大学の理系研究室に所属する大学院生が、「うちの研究室、ここがおかしくね?」と思ったことをつらつらと書いていきます
こんにちは、大学院生の工藤です。
私は現在、大学院博士課程の2年で、大学の生命科学系の研究室に所属しています。
(博士課程は基本的に3年で卒業)
うちの研究室には定期的な進捗報告会や輪講がありません。
研究の進捗報告は、大学院生個々人が教授にアポを取って、個別で行われます。
結果的に、
教授とのコミュニケーションが上手くいっていて上手くアポを取れる院生は頻繁に進捗報告をすることができますが、
教授とのコミュニケーションが上手くいっていない院生はなかなかアポが取れず、数ヶ月、半年、ましてや1年近くも教授に進捗報告をできていない院生もいます。
以前、研究室のある先生(講師)に相談を持ちかけたことがあります。
「教授と個々人でアポを取っての進捗報告だけだと、十分に進捗報告できておらず、研究の進みが遅い院生もいるのが現状だと思います。月に1回とか、週に1回とか、なんらかの形で定期的な進捗報告会をやりませんか?」
と私が言うと、
その先生は
「うーん、難しいだろうね。教授はお忙しいから、週1回曜日を決めたとしても、毎週その会のために1~2時間も時間を取れないと思う。あらかじめ教授の予定を聞いて教授の空いている日に進捗報告会を設定しても、直前に会議とかが入って来れないってことが起こると思う。それでなあなあになって自然消滅すると思う」
とのこと。
教授が忙しいのはわかる。
学内の会議も多いのはわかる。
講義が多くて大変なのもわかる。
それも仕事だ。
が、
研究や研究指導も教授の仕事だろう!?
月1回すら、日時を決めた研究ミーティングが出来ないなんて
研究以外でどんだけ忙しいんですか!?
ここは、”研 究” 室 だ ろ ?
「じゃあ、どうしたらいいですかね?」
と私が聞くと、
その講師の先生は、
「院生に月1回、進捗のレポートを書かせるのはどうかな?それを教授に見せて、教授が面白いと思ったものには教授からリアクションがあると思うよ」
とのこと。
ん?
進捗報告をレポート形式でやると。
教授が忙しくてミーティング日を設定できないから、レポート形式にして、教授が時間があるときに読む、ということだろう。
で、
教授が面白いと思ったものにはリアクションがある、、、
ということは、面白いと思わなかったものにはリアクションが無い!?
進捗報告してもフィードバック無しってこと!??
大学院生の全員が、初めから自力で面白い研究が出来るわけない。
それをどうすれば魅力的な、独創的な研究にしていけるかを助言・手助けするのが指導教員、教授の役目だと思っていたのですが。
どうやらうちの研究室では違うらしい。
面白くない研究進捗には、ノーリアクション、ノーフィードバック。
こ ん な 教 授 は い や だ
と、いうことで、
うちの研究室が完全に放置系研究室であることが伝わったでしょうか?
進捗報告会も輪講も無い研究室
みなさんどう思いますか?
こんにちは。
私は
とある大学の理系研究室に所属する
大学院生です(博士課程3年)。
会社や公的機関など
世の中には多くの組織がありますが、
問題の無いパーフェクトな組織というのはあまりないでしょう。
大小の様々な問題を抱えながら改善を繰り返していくのでしょう(または、全く改善できない組織もあるでしょう)。
私が所属する
研究室
という小さな組織も
多くの構造的問題を抱えているように見えます。
私が研究室での日常の中で
「これおかしくない?」
と思ったことを
このブログに綴っていきます。
いくつか例をあげてみます。
・大学院生は基本的に放置
・定期的な進捗報告会、輪講が無い
・大学院生、留学生に無給労働(タダ働き)させる
・大学院生の学会費用(参加費、交通費など)は出ない(教員は発表しなくても費用が出る)
・大学院生が、他の大学院生のデータ取りをやらされる(一部の院生は自分でデータを取らずに学位を取る)
・論文のゴーストライティングが横行(一部の院生は自分で論文を書かずに学位を取る)
この中には、
うちの研究室に独特のものもあれば、
理系研究室のあるある事項もあると思います。
このブログでは、
研究室という狭い組織の中で
何気なく行われている
ちょっとおかしいことを、
完全に私の主観で
考えていきます。
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