忍者ブログ

うちの研究室はここがおかしい!? 理系大学院生の心の声

とある大学の理系研究室に所属する大学院生が、「うちの研究室、ここがおかしくね?」と思ったことをつらつらと書いていきます

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

コメント

現在、新しいコメントを受け付けない設定になっています。

大学院生は基本的に放置

こんにちは、大学院生の工藤です。

私は現在、大学院博士課程の2年で、大学の生命科学系の研究室に所属しています。

(博士課程は基本的に3年で卒業)

うちの研究室はいわゆる「放置系研究室」です。

進捗報告会や輪講は無い。

研究テーマは、上(教授)から降りてくることもあれば降りてこないこともある。

院生の研究テーマが1年経っても決まらない、なんてことも珍しくありません。

今回は、そんな「放置系」らしさを象徴するような教授の発言をご紹介します。

それは、ある日のお昼時

教授(A先生)と何人かの院生が研究室で昼食を取っている時でした。

その日は、教授はわりと機嫌が良く

自分の大学院生時代の話を始めました。

—————

30年近く前のおはなし

当時、若かりし教授は博士課程の大学院生だった。

所属していた研究室の教授(F教授)は、日本のその分野では比較的著名であり、原稿執筆を依頼されることが多かった。

F教授は、原稿の締め切りが迫ると、大学の近くのホテルにこもり、執筆活動に集中することがあった。

そんな時は、F教授から研究室にたびたび電話が入るのだそうだ。

「〇〇と〇〇という本を持ってきてくれ」

というように。

電話を受けた大学院生は、F教授に支持された文献を研究室からホテルに持って行く。

ある日、そんな電話を受けたA先生(当時大学院生)は、支持された文献を持ってホテルに行くと、

F教授が

「ちょっとコーヒーでも飲んで行くか?」

と言い、2人でホテルの喫茶店に行ったそうです。

A先生(大学院生)は、F教授と一対一で話せるチャンスだと思い、自分の進めている研究のことを相談したそうです。

「△△という研究テーマで一年間取り組んでみたのですが、あまり面白い結果が出ないでいます。どうすればいいでしょうか?」

と、A先生が聞くと、F教授はじっと腕を組んで考え込み、

そして

「そういえば、T大学の〇〇教授が、□□という研究テーマが面白いって言ってたぞ」

F教授。

その一言で、A先生の学位論文となる研究テーマが決まったそうです。

—————

と、昔話を話し終えたA先生は一言

「研究テーマなんて、そんなふとしたことで決まるもの。研究指導なんてそんなもんなんだよ」

自分がそういう指導を受けたから、下の世代にもそうする、ということでしょうか、、、。

A先生の、研究指導に対するスタンスが垣間見えた気がしました。

研究テーマが1年以上決まらない大学院生がいるのも頷けます。

「研 てそ ん」

だそうです。。。

PR

コメント

お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字

プロフィール

HN:
大学院生 工藤
性別:
非公開

カテゴリー

P R